CFileDialogEx クラス

ファイル選択コモンダイアログ [詳解]

#include <TnbMfcFileDialogEx.h>

CFileDialogEx の継承関係図

公開メンバ関数
	CFileDialogEx (BOOL bOpenFileDialog, LPCTSTR lpszDefExt=NULL, LPCTSTR lpszFileName=NULL, DWORD dwFlags=OFN_HIDEREADONLY|OFN_OVERWRITEPROMPT, LPCTSTR lpszFilter=NULL, CWnd *pParentWnd=NULL, BOOL bVistaStyle=FALSE)
	コンストラクタ [詳解]
CString	GetPathName (void) const
	[取得] 選択フルパス名取得. [詳解]
INT_PTR	GetPathNames (CStringArray &_astrNames)
	[取得] 選択フルパス名取得. [詳解]
void	SetInitialPath (LPCTSTR lpszPath)
	[設定] 最初のディレクトリ指定. [詳解]

限定公開メンバ関数
virtual LRESULT	WindowProc (UINT message, WPARAM wParam, LPARAM lParam)
	[通知] for processing Windows messages. [詳解]

詳解

ファイル選択コモンダイアログ

文字列管理バッファを拡張します。
複数選択を行なう際に有効。

使用例 - 保存先ファイルを指定したい場合

DWORD dwFlags = OFN_HIDEREADONLY | OFN_OVERWRITEPROMPT;
LPCTSTR lpszFilter = _T("FISIDファイル (*.fisid)|*.fisid|すべてのファイル (*.*)|*.*||");
CFileDialogEx d(FALSE, _T("*.fisid"), _T(""), dwFlags, lpszFilter, this);
if ( d.DoModal() != IDOK )
{
    return;
}
CString fileName = d.GetPathName();
    :

使用例 - 読込元ファイルを指定したい場合

DWORD dwFlags = OFN_HIDEREADONLY;
LPCTSTR lpszFilter = _T("FISIDファイル (*.fisid)|*.fisid|すべてのファイル (*.*)|*.*||");
CFileDialogEx d(TRUE, _T("*.fisid"), _T(""), dwFlags, lpszFilter, this);
if ( d.DoModal() != IDOK )
{
    return;
}
CString fileName = d.GetPathName();
    :

注意

VC++6 の環境で、SDK を入れている場合、 CFileDialog がヘッダとランタイムで ずれが発生してしまうため、最初に TnbHotWinver.h をインクルードしてください。

必要ファイル

TnbMfcFileDialogEx.h

日付

06/12/01 新規作成

10/01/18 コメント追加

10/04/19 右下のリサイズボックスをHIDEにするようにした。

10/07/12 ある条件でデストラクタで例外が発生する件を修正。

14/05/25 SetInitialPath() を新規追加！

TnbMfcFileDialogEx.h の 172 行目に定義があります。

構築子と解体子

CFileDialogEx()

CFileDialogEx	(	BOOL	bOpenFileDialog,
		LPCTSTR	lpszDefExt = NULL,
		LPCTSTR	lpszFileName = NULL,
		DWORD	dwFlags = OFN_HIDEREADONLY | OFN_OVERWRITEPROMPT,
		LPCTSTR	lpszFilter = NULL,
		CWnd *	pParentWnd = NULL,
		BOOL	bVistaStyle = FALSE
	)

コンストラクタ

引数

bOpenFileDialog	[ファイルを開く] ダイアログ ボックスを構築するときは TRUE、 [ファイル名を付けて保存] ダイアログ ボックスを構築するときは FALSE を設定します。
lpszDefExt	既定のファイル拡張子。ファイル名用のエディット ボックスに、 ユーザーが拡張子を付けずにファイル名を入力したときは、 lpszDefExt に指定した拡張子が自動的にファイル名に追加されます。 このパラメータに NULL を指定すると、拡張子は追加されません。
lpszFileName	ファイル名用のエディット ボックスに初期表示されるファイル名。 NULL を指定すると、何も表示されません。
dwFlags	ダイアログ ボックスをカスタマイズするためのフラグの 1 つ以上組み合わせ。 シンボル 内容 OFN_READONLY 読みとり専用のチェックの設定・取得 OFN_OVERWRITEPROMPT 重ね書きの確認ダイアログの表示 OFN_HIDEREADONLY 読みとり専用チェックボックスを表示しない OFN_NOCHANGEDIR カレントディレクトリを変更しない OFN_SHOWHELP ヘルプボタンを表示する OFN_ENABLEHOOK フック関数を使う OFN_ENABLETEMPLATE ダイアログテンプレートを使う OFN_ENABLETEMPLATEHANDLE ダイアログテンプレートハンドルを使う OFN_NOVALIDATE 不正ファイル名を許可（フック関数使用時） OFN_ALLOWMULTISELECT 複数ファイルの選択可。パスと各ファイル名は空白で区切られる OFN_EXTENSIONDIFFERENT ユーザがlpstrDefExtと異なる拡張子を入力した OFN_PATHMUSTEXIST 不正確なパス入力を警告するダイアログを表示する OFN_FILEMUSTEXIST 既存のファイルのみの入力を許す OFN_CREATEPROMPT 新しいファイルを作成するのかを確認する OFN_SHAREAWARE ネットワークシェア違反のファイル名も許す OFN_NOREADONLYRETURN 返されたファイルは読みとり専用ではない OFN_NOTESTFILECREATE ネットワーク関連（戻り値） OFN_NONETWORKBUTTON ネットワークボタンを隠す OFN_NOLONGNAMES 長い名前を使わない OFN_EXPLORER エクスプローラ風の外観 OFN_NODEREFERENCELINKS ショートカットファイルをそのまま返す
lpszFilter	ファイルを特定するためのフィルタを指定する文字列の組み合わせ。 フィルタを指定すると、[ファイル名] ボックスには選択されたファイルだけが表示されるようになります。
pParentWnd	親ウィンドウまたはオーナー ウィンドウへのポインタ。
bVistaStyle	TRUE なら　VISTAスタイルで表示。

TnbMfcFileDialogEx.h の 240 行目に定義があります。

関数詳解

GetPathName()

CString GetPathName

(

void

)

const

[取得] 選択フルパス名取得.

覚え書き

複数選択( OFN_ALLOWMULTISELECT フラグ)をつけた場合、 GetPathNames() を使用してください。

戻り値

フルパス。

TnbMfcFileDialogEx.h の 291 行目に定義があります。

GetPathNames()

INT_PTR GetPathNames

(

CStringArray &

_astrNames

)

[取得] 選択フルパス名取得.

覚え書き

複数選択( OFN_ALLOWMULTISELECT フラグ)をつけた場合、これで選択したファイル、全部のフルパスが取得できます。

引数

[out]

_astrNames

選択文字列

戻り値

選択ファイル数。

TnbMfcFileDialogEx.h の 275 行目に定義があります。

SetInitialPath()

void SetInitialPath

(

LPCTSTR

lpszPath

)

[設定] 最初のディレクトリ指定.

引数

lpszPath

ディレクトリ

戻り値

選択ファイル数。

TnbMfcFileDialogEx.h の 263 行目に定義があります。

WindowProc()

virtual LRESULT WindowProc ( UINT  message, WPARAM  wParam, LPARAM  lParam  )

protectedvirtual

[通知] for processing Windows messages.

メッセージ受信したらコールされます。これをオーバーライドして処理を追加します。

引数

message	メッセージ
wParam	WPARAM
lParam	LPARAM

戻り値

リザルト。

TnbMfcFileDialogEx.h の 306 行目に定義があります。