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			   PDってなに?

			   PD-DRIVE DRIVER SUB

			   PDDRVS.x

				 ver 0.60

			Copyright 1995-1997 TNB製作所



−<□■□ PD □■□>−


 新コンセプトメディア PD! 一つのドライヴで、230MB MOの(容量的に)3

台分と、4倍速の CD-ROM の機能があります。PDメディアと CD-ROM メディアを

同時には使えないですが、スペース、値段、速度から見てもまあまあのものといえ

ます。

 が、これを X68 に繋ぐ場合少し問題があります。X68 以外は、この PD-DRIVE

に専用ドライバーがついています( DOS/V 用 MAC 用などあり。ハードに差はない

はず)。PD、つまりリムーバブルなメディア(一般に MO を指すようになってま

すね)としてだけ使うなら問題なく X68 にもつながります。でも、CD-ROM として

は使えません。


 実は、PDは2つのモードを持っています。


 一つは、入っているメディアによって機器のメディアが変わるモード、つまり上

記したモード、Oh!X や電脳倶楽部でレビューされているモードです。これではあ

きらかに X68 起動時、MO あるいは CD-ROM 専用のどちらかのデバドラしか常駐出

来ません(デバドラはその SCSI-ID のメディアタイプを見ていますから)。一応

GORRY 氏作の SUSIE.x はメディア交換時にメディアチェックをしているため、PD、

CD-ROM と入れ換えても見事に読んでくれます。ということでこれでおっけーな気

もします・・・。もちろん、一つ(あるいは指定の数だけ)のドライブ(R:とか)

をPD、CD-ROM 共用することになります。


 もう一つのモードは、LUN によってメディアを決められるモードです(LUN に付

いては以下で)。LUN=0 では PD(つまりMO)、LUN=1 では CD-ROM としてだけア

クセスされます。つまり、PDが入っている時は CD-ROM は未挿入。CD-ROM が入っ

ている時は、PD未挿入となります。入り口は一つの2つの機器と言った感じです

ね。


 前者は MAC モードと書かれてます。後者は非MACモードといった感じでしょうか。

98、DOS/V ドライバはPDのドライブと CD-ROM のドライブがわかれています。

私もこっちの方が使い勝手がいいと思ったので、何とかならないかということでド

ライバ、正確には「現行のドライバをPDに対応させるためのドライバ」を製作し

ました。PDの扱える2つのメディア(MO/CD-ROM)は従来のドライバーで動くも

のです。ですので、従来のデバイスドライバーをサポート(騙す)ことにしたので

す。

	☆LUN: 0〜7までの SCSI-ID の下に更に ID のようなものを付けること
		が可能なのです。ただしほとんどのハードは0に固定しており使
		われていません。今、使うのは多連装の CD-ROM とPDぐらいか
		と。



−<□■□ これは □■□>−


 PDDRVS.x の原理は簡単で、SCSI コール(TRAP#15)が何処で使われたかによっ

てなんのデバイスで使おうか見ているのです。で、CD-ROM 用だったら、LUN=1 に

すり替えてコマンドを発行しています。

 また、コマンドラインで実行する直接 SCSI-IOCS コールをするものでも、PD /

CD-ROM が選べるようにもなっています([使用法2]参照)。



−<□■□ 実行 □■□>−


[使用法1]  PDDRVS.x [ID][*]

	ex 1)
		DEVICE	= \SYS\SUSIE.X -ID6 @: @:	【MO DRIVER】
		DEVICE	= \SYS\PDDRVS.x 6
		DEVICE	= \SYS\CDDEV.SYS /ID6 /B8	【CD-ROM DRIVER】
		DEVICE	= \SYS\PDDRVS.x

	PDの ID に MO 用のドライバ、CD-ROM 用のドライバを常駐します。MO 
	用ドライバは必ず、PDDRVS.x より先、CD-ROM 用のドライバは必ず 
	PDDRVS.x で挟む様にしてください。1つ目の PDDRVS.x の[ID]は省略出
	来ません。


	ex2)
		DEVICE	= \SYS\SUSIE.X -ID6 @: @:	【MO DRIVER】
		DEVICE	= \SYS\SUSIE.X -ID6 -LUN1 @: @:	【CD-ROM DRIVER】
		DEVICE	= \SYS\PDDRVS.x 6*

	CD-ROM ドライバーでもある、GORRY 氏の SUSIE.X(v1.06a以降)で、
	-LUN[n] スイッチを使用することで、PDDRVS.x 無しでもPDのアクセス
	は可能になっています。が、従来の CD-ROM 関係のソフトを動かすことが
	出来ないため、PDDRVS.x を入れておくことを推奨します。その場合 ID
	の後ろに `*' を付けて下さい。これで PDDRVS.x は2つ登録する必要は
	ありません。


   TEC:
	一つ目の PDDRVS.x より前のものは LUN=0、PDDRVS.x に挟まれたものは
	LUN=1、それ以下はスイッチ([使用法2]参照)により選べるようになって
	ます。

   ☆
	CDDEV.SYSはver2.1で動作確認しています。



[使用法2]  PDDRVS.x [switch]

	無し ・・ 現在の状態を表示
	PD ・・・・ SCSI-IOCS コールを PD 対象にします。
	CD ・・・・ SCSI-IOCS コールを CD-ROM 対象にします。

		PD の SCSI-ID に対して使用するツールが PD/CD-ROM どち
		らを対象にするかを指定します。デフォルトでは PD になって
		ます。DSKBENCH 等で INQUARY を見ればわかると思います。

		例えば、CD-ROM 用のツール、CDROM.x や CD2PCMt.x を使う場合、
		先に

			> PDDRVS.x CD

		としてください。逆に PD 用のツール、FORMAT.x 等がそれに
		当たりますが、

			> PDDRVS.x PD

		としないと、FORMAT.x が「CD-ROM機器」と見てしまいフォーマッ
		ト出来ません。ご注意!

		デバイスを通すもの(DIR,FILE 操作、CDDEV.SYS の AUDIO コマ
		ンドなど)は関係ありません。




−<□■□ 注意 □■□>−


 PDDRVS.x は TRAP #15 が何処で使われたかを見ています。そのため、TRAP#15 

を使わず、SCSI-CALL を呼び出すものはうまく動作しない可能性があります。今の

ところそのようなソフトは確認してませんが。


 TNB製作所は PDDRVS.x の著作権を保持しますが、フリーウェアで転載は自由です。

ただし同梱ファイルの変更はしないで下さい。

 TNB製作所は この PDDRVS.x によるトラブルは一切責任を負わないものとします。

個人の責任において使用して下さい。

 バグ、トラブルの御報告はぜひお願いします。出来る限り対処、対応していきま

す。



−<□■□ 使用,参考ツール □■□>−


	*  SUPERED.X ver 1.18 T.Nishikawa氏作
	*  has.x ver 3.08 YuNK氏作
	*  hlk.x ver 3.01 SALT氏作
	*  MEMSCOPE.X ver 0.03 Tsune Art Studio/K.Tsuneyoshi(Tsune)氏作
	*  CDC.x ver 1.04P TNB製作所作
	*  SUSIE.x ver1.05a以降 GORRY氏作
	*  CDDEV.SYS ver2.1 計測技研

							文責:田圃(TNB製作所)

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'95
 6/16(金):旅の帰り、半ば強引にPDを借りて猿(クンカクンカ)。早速繋ぐ。
		モードが2つあることを確認。マニュアルにはMACモードとATモー
		ドとある。LUN無しモードとLUN有りモード。SUSIE.xでLUN無しモー
		ドはほぼそのまま使えた。が一つドライブ(q:)がMOになったりCD
		になったりはやだな。LUN有りでPDとCD-ROMのドライヴは別で持
		ちたいな。
		CDC.xはPD-DRIVE(LUN有MODE)に対応。
 6/17(土):思いつきでこれを作る。TRAP#15が何処で使われたかによって
		デバイスないかどうかを見ているわけっす。
 6/18(日):CD2PCMが動かない。ぬー、LUNすり替えにミスが有った。修正。
		あれ、CD2PCMが途中でとまる。んー、エラーを省いてみよう。
		動く。PDDRVS.xのせいじゃなかった。完成!! PDDRVS.x完成。
	ver 0.00
		結構な心臓部をこんな短期間でやっていいのだろうか。答え 良い。
 6/19(月):コマンドの長さ分だけをコピー加工するようにした。今までは
		128byte一定。メッセージ変更。
	ver 0.01
 6/20(火):問題がないようなので無駄(未使用)なワークを消してver0.50へ!
		SUSIE.xではうまくないが、それは別問題。
	ver 0.50
 6/21(水):SCSI $02のコールも一応考慮。メッセージのミスを修正。
	ver 0.51

 7/ 1(土):登録関係のメッセージの改善。
	ver 0.52

 7/ 9(日):jmp 0.lの書き替えをやめ。040T対策。
	ver 0.53

'96
 6/15(土):あ、d0の代入に moveq を使っていて d0.l がマイナスになっ
		ている・・・。特にエラー報告がないけど、一応修正。
	ver 0.54

'97
 2/12(水):ついに PD-DRIVE 、私物購入。SUSIE.x 用に `*' を追加。すっ
		きりした ^^;
	ver 0.60



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